起業(=自分の力で人生を切り開くこと)ということも考えてみる中高年の人たちが転職活動をした場合、よほど運が良くないと半年以内に再就職先を見つけることが難しい。
もし見つかったとしても、年収が2〜3割ダウンするのは当り前だし、最悪半分近く落ちることもある。
大手銀行、証券、保険会社などの金融系企業や大手商社に勤めていた方などは、2000万円近い年収を
貰っていた人もいるので、そうゆう人の場合には半分以上落ちることになる。
いちがいには言えないが、40才で600万円前後、45才で700万円程度の年収額になる可能性が高い。
本当に安い給料である! なんでこんなに安いんだ? と驚かれる諸兄もおありかと思うが、800万円以上の
年収が保証される仕事なんてそんなにないのが実態なのだ。
例えあったとしても、ハイスキルなレベルを要求されるだろう。例えば、税理士資格、公認会計士資格などの国家資格クラスから
SAP、オラクルマスター(プラチナ)、CCIEなどのベンダー資格で特に希少なものになる。このあたりの資格を所持している方は、
転職したとしても、1000万円クラスも夢ではないかもしれない。でも、非常に少ないとはっきり言っておこう。
では、普通の中高年は転職したら何も良い事ないのでは?と思うかもしれないが、事実そうなのだ。これが厳しい現実だ。
ただ良く考えて欲しい。50才近くになって転職に成功したとしても大した年収ではないし、数年もすれば役職定年になったり、
ベースアップの上限年齢にひっかかって給料が上がるどころか下がることになる可能性が高い。転職して年収が下がり、
数年後にも給料が下がることになるのは、あまりにも馬鹿馬鹿しいと思わないか? 読者の皆さんはこの事実にどう思われるか?
私だったら、そうまでして企業に勤めたいとは思わない。年収がそこまで下がるのなら、自分ひとりで起業をし、こつこつと稼いだ方が
よっぽど精神上も気持ちが良いし、定年を気にしないで働き続けることが可能だからだ。SOHOで一人でやれるのは楽しいと思う。
起業をすることに躊躇させるものは何か?
会社を作る手続きが面倒なのか? それとも会社組織にした後、伝票を作ったり、請求書を送ったりすることが面倒なのか?
もしくは、税務署への申告書類を税理士と相談しながら作成することが面倒なのか?
会社を立ち上げた後、名もしらない会社の名刺で営業をすることが嫌なのか?知名度の全くない会社だから、信用がなく
売上が全く上がらないと最初から二の足を踏んでいるのか? 資金繰りで銀行と交渉したり金を借りたりすることに全く自信がなく
どうやって良いのか見当もつかないから嫌なのか? 一人で営業から、経理からなんでもかんでも全部一人でやることが嫌なのか?
とても一人何役なんて芸当は自分には無理だと思っているのか?
やはり、「食べていけるだけのビジネスアイデア、プランが勝負なのに、その部分がこれだ!というものが自分には欠けている」と
思っているから、なかなか起業には躊躇してしまうのは、当然なことだと思う。
でも、よく考えて欲しい! 会社勤めをしていても、昔のように誰かが替わりに何かをやってくれるとは思わない方がいい。
自分で何でもやれるようにしておくことが必要なのだ。事務職の女性社員がコピー取りやお茶の配膳や電話番の役目を
果たしてくれるような人がいると思わない方がいい。企業もそうゆう女性社員を配置転換してもっと有効な役割を果たして
貰ったりしているし、彼女たち正社員が抜けたところには、派遣社員で対応したりしており、ある決まった仕事しか担当しない
ので、男性社員に頼まれてコピー取りをしたりデータを整理したり、お茶を入れてくれることは無くなりつつあるのだ。
自分でできることは自分でしなければいけない時代なのだ。なら、会社勤めではなく、SOHOで一人でやった方が楽しいと思う。
自分が頑張れば、頑張っただけの報酬が得られる喜びがあるし、嫌な上司や足を引っ張る同僚や馬鹿な部下もいないのは、
どんなに気持ちの良いことか!
一人でランチを食べたり、酒を飲んでくれる相手がいなくなるのが寂しい? それは考えすぎだ。今でも一人で食べている
ことが多いのではないのか? 酒だって、会社の同僚と毎回同じ顔ぶれで会社近くの行きつけの店にいくだけのつまらない
飲み会ではないのか? 一人でも事務所で好きな音楽をかけたり、テレビ、ビデオを見ながら、食事を楽しいはずだ。
酒の相手が見つからないなら、求めたら良い。インターネットでお酒の愛好会や居酒屋の愛好会などの趣味のサークル
に参加すればいくらでも相手を見つけることが可能だ。
現実に、筆者もやっているが、22〜55歳クラスの男女の飲み相手がたくさん見つかった!
会社の利害関係を超えてフランクに話しが出来る相手というのは、とても楽しいものだ!
お酒が楽しく飲めることはとても重要なことだが、愚痴を言い合うわけでないが、お酒を飲みながら、年齢や立場の違う
ひとたちと話しをすることで、様々な知識や知恵やちょっとしたアイデアに触れ合うことが出来て大変有意義な時間を過ごす
ことが出来るのだ。
会社の同僚たちと愚痴を言い合っていたことが馬鹿らしくなる程楽しい時間になるだろう。 だから、仕事を一人で立ち上げて
やっていく上で障害になることはほとんどないだろう。むしろ、一人なので、余計回りの人たちに対して、自然にサポートを求め
ていける気持ちになるはずだ。
食べていけるようなビジネスアイデアを具体的にビジネスプランに落とし込んでいくには?
それには、まず大げさなことは考えずに、自分の身近なところでヒントを掴むようにすることだ。
SOHOで可能なビジネスを前提とするとなると、資格系だと、宅建資格を取って、不動産屋(賃貸を主体の)、社労士、
税理士資格などを取得して個人事務所を開業する方法やFC(フランチャイズ)系、例えば鍵屋、はんこ屋、リサイクル
ショップがある。あとは宅配便などの物流系やWebデザイン、ホームページ製作などのIT関連などのビジネスもある。
いずれにせよSOHOで充分やれるビジネスがたくさんあるので、それらの中から自分の今まで経験での延長線上で出来そう
なビジネスアイデアを考えるのもよし、全く畑違いの未経験のビジネスをFCとして加盟して、しっかり研修を受けて開業する
のもよしである。ただし、FC系は100〜300万円近くの加盟料やロイヤリティーを支払うという資金的考慮を予めしておく
必要がある。経済的負担が決して小さくないことに留意しておく必要がある。
仮に起業してSOHOビジネスを立ち上げる場合に、どのようなことに留意すべきか?
@出来るだけ具体的なビジネスプランが完成していること
A半年間は無収入でもやっていけるだけの資金を用意しておくこと
B家族、友人、知人の支援が得られるようにしておくこと、特に家族の支援は大事
C3年間は本業でこつこつと実績を積み上げていくことに専念し、余計な新規事業には手を出さないこと
D事務所や什器、社用車などには過大なお金をかけないこと、要は見栄を張らないこと
E専門家(税理士、弁護士、中小企業診断士など)にいつでも相談出来るような人的ネットワークを作っておくこと
以上、いくつか箇条書きで上げてみたが、要は優れたビジネスアイデアを細部にわたりじっくりと詰めたビジネスプランが
大事なので時間をいくらかけても構わないから、起業支援をしてくれるコンサルタントや組織に早い段階から相談をするなり、
指導を受けたりしてプランを練り上げていくことだ。
相談したいのに、全く何の知り合いもいない人は、中小企業事業団や商工会議所などの起業支援窓口を訪ねるのも良いし、
県や国の起業支援窓口に行って見るのも良いだろう。補助金や助成金、運転資金の融資などメリットのある情報もたくさん
教えてくれるので必ず訪ねていくと良いだろう。1年以上前から、このような起業支援のネットワークと接触したりして、
起業に最低限必要な知識を充分学習しておけば、会社設立〜営業開始〜決算書類の作成〜税金の申告までスムーズに
やれるはずである。